【韓国NGO団体から学ぶこと】
“ジャパニ!”と呼ばれたい。
Ubungoで活動している韓国NGO団体Dail(http://dailusa.org/en/)のお手伝いへ!
Unicefの吉田先生に連れて行ってもらいました。
1988年に創設されたDailは、韓国のSoulを拠点に9ヶ国(中国、ネパール、カンボジア、フィリピン、ベトナム、米国、カナダ、タンザニア、ウガンダ)に展開している慈善団体。タンザニアは2012年にできたばかり。
貧しい子どもたちを対象に、
①Feeding(炊き出し)
②Education program(礼儀作法、リーダーシップ、キリスト教精神の指導)
③Healing and Recovery of Individuals(医療へのアクセス向上)
を行っている。
ダルエスサラームから車で1時間、
UbungoのMutonganiMecco村に到着。
1日2ドル以下で生活している極貧困地区。
都会(?)のダルから、たった1時間、
こんなにも光景・風景が異なるのものか。
穴だらけの赤土道路。
今朝は大雨だったから、タイヤがその穴に落ちるたびに、アトラクション。
ブロックを積み重ねたトタン屋根の家、木でできた藁の家。
窓は穴だけ、出入口には大きな布。
自由に解放されて過ごす、牛、ヤギ、鶏、鶏の子。
裸足でキャッキャッ走り回る子ども。
20Lくらいの水を頭に乗せて運ぶママたち。
ゴミを燃やすために穴を掘っている青年。
有刺鉄線に洗濯物がかかっているのが愛らしい。笑
11時半、目的地に到着。
子どもを車で轢いてしまうのではないかと思うくらいの子どもの数。
みんなご飯を求めて長蛇の列を作っている。
以下、子どもたちの動き。
列に並ぶ→手を洗う→食事に感謝する→食事を手渡しでもらう→“Asante(ありがとう)”と言う→椅子に座って食べる→手を洗う→帰宅する
大量のお米、大量のじゃがいも煮、大量のマハラゲ。
朝7時からDailスタッフと地元ボランティアが一緒に準備したらしい。
お米をよそう担当になった。
でっかいお釜から、ひたすらお米をよそう。
今日も日差しが強くめちゃくちゃ暑い。
真心と汗を込めてよそった。笑(ごめん…
最初、お子様ランチみたいに、旗とかつけてあげたいなとか思ったけど、
尋常なない子どもの数。
よそっても、よそっても、子ども!子ども!!子ども!!!
“そんなよそったら足りなくなる!まだ外には子どもがいっぱいいるから!”
あきらかに、最初の方の食事より、お米もおかずの量も減っている。笑
ちょっと心苦しくなる。(ごめんね…
中には、こっそり2回目の食事をもらっている子もいるそうだ。
でも、そこまでコントロールできない。
明らかに栄養失調だろうなっていう子どもはいなかった。
いつもみんな何を食べているんだろう?
結局、この日来た子どもの数、なーんと790人!!!
さすが、合計特殊出生率5 (世界銀行,2013)を上回る国。
純粋に素敵な活動だなって思った。
子どもたちがちゃんと列を作ったり、
感謝の気持ちを述べられたり、
みんな笑顔で食事をしたり、
現地の子どもをボランティアスタッフとして教育したり、
(Dailのエプロンをつけることによって自尊心も磨かれると思った!)
何より、NGOのスタッフに懐いている子どもたちを見て…
中国企業の進出が激しいタンザニアでは、
どこを歩いても、“チナ!チナ!(中国!)”と呼ばれる。
アフリカ人にとって、「アジア=中国」みたい。
一応訂正する。“チナじゃないよ、ジャパニだよ!”と。
別にチナと言われることに、イライラしない。
けど、少し悲しい気持ちになる。
しかし、この村では、“コリア!コリア!”と呼ばれた。
それがなんか少し、羨ましいなって思っちゃった。
ちゃんと愛国心あるんだな、自分って思った。笑
タンザニアには、JICAや企業から約200人の日本人がいるけど、
日本からのNGO団体の話は聞いたことがない。
やっぱり遠すぎるのかな…?
東南アジアで活躍している同期の写真を見てるだけでも、
アフリカが明らかに世界から遅れをとっているのが分かる。
まだまだ政府による政策が独り歩きしているアフリカでは、
草の根活動が非常に重要だなって常々思う。
“途上国を甘やかしているのは先進国”とか“援助慣れ”とか、
ボランティアに対する厳しい意見もたくさんあるけど…
政策、政策ばかり言っている大人たちぃぃいいいいいいい!!!
OKY!!((O)お前(K)こっち来て(Y)やってみろや!!)
パパに教わった言葉。笑
現地での出来事を本社側が自分事として捉えるグローバルマインドを持つこと。
日系企業のトップの集まりでは、本社と現場の距離感を象徴する合言葉だそうな。
(http://www.recruit-ms.co.jp/issue/feature/0000000107/4/)
実際、現場で目の前でどんどん亡くなっていく子どもの命を見てたら、
そんなこと言ってらんないと思う。
政府の政策を待っている暇なんてないよ!って思っちゃう。
「今」なんとかしなきゃいけないよ!
将来のために「今」犠牲にして良い命なんてあっちゃダメだよぅ!
だから、私は、JICAの青年海外協力隊事業も素敵な活動だなって思う。
(自分が何かを変えられるとは全く思ってないけど。笑)
その一員になれて、幸せだなとも思う。
競争しているわけやないけど、街を歩くたびに、
“ジャパニ!ジャパニ!”って言われる日が来ないかなぁ。
見返りを期待しすぎ?
そしたら、笑顔で“マンボー!(あいさつ)”って応えるのに。笑
Unicef吉田先生、Dail責任者Parkさん、貴重な体験をさせて下さって、ありがとうございました!